どーも。
人気ブロガー占い師の前田王子です。
占い師になりたい!という方は、今はやっぱりSNSとかで調べたりするんでしょうか?
僕が占い師になる前(2015年くらい)は、占い師の情報発信がまだそこまで盛んではなかったのと、情報発信はブログが中心でした。
今は・・・SNSでの占い師の発信めっちゃ増えましたね!
しかも、そのほとんどが見られてない!
大丈夫!?お客さん来てる?相談乗るよ?って言いたくなるくらい見られてないです。
特にSNSの数字の伸びが悪いですね。
なんででしょうか?
占い師を応援する立場として、その内訳がどうなっているのかを考えてみました。
猫も杓子もSNSやりゃ売れるって時代じゃないんですよね。
「WEB集客」という視点がない
まず、占い師のSNS発信を見て思う1番の残念ポイントはここ。
WEB集客とは何か?ということをまず知らないと、ついついSNSの濁流に飲み込まれてしまいます。
WEB集客については、各種書籍やブログなんかでの発信がたくさんあるのでそっちを見てもらいたいものとして・・・
WEB集客の基本は、アリジゴク型というか蜘蛛の巣型というか、そういう待ちのスタンスです。つまり、対象(お客さん)の行動のルート上に入口を設けてあげることが大事なわけです。
で、そのために対象の生態系を知る必要がある。これについては「ペルソナ設定」とか言われてますね。
では、SNSというものは何なのでしょうか?いわゆるWEB集客(ブログ集客)とは何が違うのでしょうか?
SNSとは
SNSとは、SNSは、ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service)の略で、登録された利用者同士が交流できるWebサイトの会員制サービスです。
では、ここで伝えた「SNS」とは何か?という話ですが、つまるところSNSは「流しそうめん」である。ということです。詳しくはこちらの記事でも書いてるのでよかったら読んでみてください。
で、SNSの何が流しそうめんなのかというと、情報の流れ方とスピード感ですね。
「タイムライン」という竹の上に「情報」というそうめんが流れていきます。まさに流しそうめん。そしてユーザーは、流れてくるそうめんを待っている状態と言えます。
比較対象として、対極にある「本」を例に出すと、本は能動的に文字を読む作業なわけで、自ら情報を取りに行っています。ここが大きく違います。
余談ですが、30人くらいに質問する中でSNSについて面白い発見をしました。
昨日インスタを見たかどうかを聞くと、「見た」と答えるものの、「何について見た?印象に残った投稿は何だった?」と聞くと、皆さん覚えていないです。(レシピなどを自ら探した場合には思い出せる)
意外なことに、SNSのユーザー体験というのは実はその程度なんです。一生懸命作ったかどうかはあまり関係なく、その程度なんです。
なので、じっくり読まないと分からないような深い話が刺さりません。
逆に、流しそうめんくらいライトな代物なので、軽い話やカラフルな麺があれば目につきます。だからその記事が見られるわけです。行動の理由が能動的ではなくて、受動的なんです。「流れてきたから手に取った」なんです。
つまりSNSというのは、流しそうめんのように一口サイズの情報を流し続けることが肝心のメディアである。ということになります。
また、「1アカウント1情報」ということも重要です。ユーザーはめんつゆを持って待っているような状態なので、サンドイッチや和菓子が流れてきても、めんつゆに合わなければ選ばないです。
ブログとは
SNSやYoutubeが台頭してきて、なんか旧世代のメディアのように思われてる節もあるブログですが、ブログというのはジャンルで言えば「(読書に近い)読み物」です。
ニュースサイトやレシピなんかも読み物で、未だに健在ですよね。
ブログの記事をSNSでアップすることもできるので、SNSと変わらないんじゃないの?と思われるかもしれませんが、そこの部分はちょっと置いといてください。
ブログというものがどういうタイミングで読まれるかという話ですが、基本的には検索して、該当記事を読む、という流れを辿ることになっています。
そして、記事に興味が沸いたら他の記事も読んだり、ブックマークしたりします。
ここでSNSと大きく違うのは、「能動的に読んでいる」ということです。自ら情報を得ようとして読んでいる、欲しい知識を自ら探して読んでいる、というのがSNSとの大きな差です。
確かにSNSでも投稿を探すことはできますが、記事のボリュームや細かさが違います。
さらには、自ら欲して読んでいるので、もっと欲しい情報があれば割とお金を払います。つまり、お金を払う心理的ハードルが低いんです。
この辺りがSNSとブログの大きな違いと言えます。
また、この切り口から考えると、SNSというのは直接お金のやり取りをすることに向いていない、というか、最初こそはそんなつもりで作ったんじゃないのかもしれませんが、今となっては「広告サービス」という色が濃いです。(Youtubeなんかはまさにそうですよね)
占い師のSNS発信が伸びない理由
占い師という仕事は、情報発信した先に「依頼してもらいたい」という目的があります。
ですが、SNSというものの性質上、なかなか依頼には繋がりにくいのと、依頼までに時間がかかります。(悩み事をなんとかしようという意図で見ないので)
3,000円程度の気軽な占いであれば依頼には繋がるかもしれませんが、その価格帯であれば大人数を対応しないと生活できません。
つまり、占い師の思惑と媒体がマッチしていないんです。
SNSのアクセスを伸ばすためには、「〇〇して運気アップ!」みたいな軽い情報発信がいいわけですが、それをしたところで「この人に占って欲しい」とはならないです。
逆に、「この人に占って欲しい」と思ってもらえるような発信を心がけると、投稿内容が重くなってしまいSNSでは読まれにくくなってしまいます。
依頼が来るためには踏み込んだ内容が必要で、アクセスを伸ばすには軽い内容が必要で・・・この間で占い師は苦しむことになります。
そして、そんな悩める占い師に救世主(?)が現れます。
業者にカモられる
SNSで「稼げる占い師になれる!」みたいな広告ってよく見ませんか?
なんか、みんな揃いも揃ってそんな感じのことやってるわけですが・・・あれってホントに儲かるんでしょうか?
占い師という人種は、基本的にパソコンと商売に疎いです。
とはいえそれは、「人助けがしたい」という優しい心から真面目に占い師を目指して勉強した結果、パソコンと商売に触れる機会が少なかっただけの話で、仕方のないことでもあります。
それを知ってか知らずか、SNS発信で苦しんでる占い師のところにコンサル業者からDMが来たり、流れてくる広告についつい反応してしまったりして、占う側ではなく占い師を育成する側じゃないと儲からないよ!みたいなコンサルを受けて新たな道がスタートするわけですが・・・
多くの人が割の高い勉強代を支払うことになります。
まぁ、業者も占い師をカモにしてるってわけではなくて、占い師という人種がパソコンと商売に疎すぎるからついていけなかったりするわけで、双方が
「思ってたんと違う・・・」
って結果になってるんじゃないかな、と見ています。
その理由としては、言葉に血が通っていないというか、それ本当にあなたが書いたの?感が強いのと、「欲しい!」と思わせる文面と言うよりは、焦らせて煽る傾向が強いところにあります。
なんかその手の業者さんが考えそうな手口だなーって思います。
SNS×ワクワク=最強
世の中にはたくさんのマーケティングの会社があるように、物を売ったりサービスを売るというのは、決して簡単なものではありません。
歴史を辿れば、タウンページに掲載すればお客さんから連絡が来る!と言われた時代があり、ホームページを作ればお客さんが来る!という時代があり、フェイスブックをやると仕事につながる!と言われた時代があり、今はそれがSNSになってるだけに過ぎません。
看板出したら人が来るわけじゃなくて、心を掴むから人が来るんです。
では、どういう人の心を掴むのかと言えば、占い師であれば「悩んでいる人の心」を掴むことが大事です。となれば、まずは悩んでいる人の心を知るところから、理解するとこから始める必要があります。
そういう順序や段取りを通った上での、情報発信なんです。
さらには、どんな言葉で人を釣るのかではなくて、どんな気持ちで情報発信に向き合っているか、ということが大切です。
自分が儲けたい。金が欲しい。そういうハングリーな想いも大切ではあります。ですが一番大切なのは、自分がその情報発信をすることにワクワクしているか、ということです。
これを伝えたらあの人は笑ってくれるだろうか、あの人の悩みは少しでも軽くなるだろうか。
そう思いながらの発信は、やっぱり言葉に力が宿ります。
SNSを見てると、
- 毎日投稿!(週3は投稿しよう!)
- 投稿の時間を気にしよう!
- 目を引く言葉で!
みたいな小手先テクニカルで頑張ってるものの、意外と伸びてないなーってアカウントが多いです。
そりゃそうだよ。
人に何かを伝えるのって、小手先でちょろまかすモノじゃなくて、熱い想いを届けるモノなんだから。
マーケティングや心理学は確かに大切ですが、それらは熱い想いをより届けやすくするためのものです。
SNSが伸びなくて悩んでる占い師(に限らずですが)は、一度自分の気持ちと向き合ってみると、発信内容も良くなってくるんじゃないかと思います。