どーも。
“改”運トレーナーの前田王子です。
そういえばこのブログって、なんか当たり前のように占いに関する用語なんかを書いたりしてました。
なので、もうちょっと掘り下げた解説というか、四柱推命における強みというのを解説していきたいと思います。
まず、いつ幸せになれるかとか、いつ天職に巡り合えるかとか、そういう夢物語は僕ではなく素敵アイマスクさんにお願いしていただければと思います。
というわけで今回は、僕が考える「四柱推命」の心理学的な立ち位置についてです。
四柱推命というものを使って、その人の心の在り方を見ていくわけです。
潜在意識と顕在意識の話
まずはここから話していきますが、人間には潜在意識と顕在意識というものがあるそうです。
言葉での説明が難しいので図解すると、

こんな感じで、「お腹すいたな・・・何食べよう?」と考えることは、顕在意識。
対して、トラウマやえも言われぬ不快感のような、感覚的なもののことを、潜在意識と呼びます。
また、顕在意識と潜在意識の比率としては、顕在意識は氷山の一角と呼ばれるくらい小さく、潜在意識は海よりも深いんじゃないかと考えられています。
人間の心の構造というのは、こんな感じのパターンというか地図というか、こんな感じの形を持っている、ということが心理学では言われています。
四柱推命をやる上で、顕在意識や潜在意識の話は特には出てきません。
ですが、出てこないから存在しないのかというと、そういうわけではないです。
陰陽五行や易については、心理学の大家であるユング大先生もご執心だったようで、心理学を語る上では重要なファクターであることが言えます。
逆に、占い師の立場としても、占い師はお客さんの悩みを取り扱う職業なわけで、いわば心理を取り扱うことにもなります。
そのアプローチとして、占術というツールを使うというだけで、心理学の素養がなくてもいいわけではなく、占い師としても、心理学的な素養、感性というのはめちゃくちゃ大事な要素です。
東洋占術というものは、なかなか説明がしづらい側面を持っていますが、心理学の観点から説明がつくもの、理解しやすいものが多いです。
こうした点からも、占い師として活動する上で、心理学を重んじているわけです。
先天性を見る四柱推命と潜在意識
四柱推命では、生まれた日からその人の命式を計算して・・・一体何を見るんでしょうか?
占いを依頼する側としては、自分の運命や、これからの未来がいいものなのかどうかを見て欲しい、と思うんじゃないでしょうか。
確かに、四柱推命のテキストには、「〇〇が△△している年は一家離散の憂き目に会う」とか、恐ろしいことがよく書いてありますが、それは現実には起こらないことです。
その辺りの話も、いずれブログで詳しく紹介しようと思いますが、かい摘んで言うなら、天気予報と実際の天気がちょっと違う、みたいな感覚です。
台風の予想進路も、必ず確実であるということはありません。
現実世界も、様々な人が出会い、絡み合うし、時代も変わります。
四柱推命のテキストというのは、マーカーを引いた部分については加味していません。
つまり、机上の天気予報のような位置付けなんです。(特に未来を知ろうとすることにおいては)
では、四柱推命で一体何を見るのかというと、僕が得意としているのは、その人の先天的な気質です。
先天的な気質と書いてしまうと、占いでそれを見ることは当たり前なので、「なんだ、そんなことか」と思うかもしれません。
なので、先に書いた潜在意識の話で説明したいと思います。
僕の四柱推命で見るのは、潜在意識の形だと思っています。
そう、潜在意識と一括りにしがちなんですが、潜在意識って色とか形とか、そういった識別ができるんじゃないかと思うわけです。
これも非常に込み入った話になるので、順に図解していきます。

潜在意識と顕在意識の関係性は、このようになっています。
そして、人それぞれに先天的な形がある、ということは、

こうした差異、違いが現れてくる、ということも理解ができるかと思います。
ちなみに・・・
こうした元々の形の違い、先天的な違いによって、人は相手を完全に理解することができません。
それは親子でも兄弟でも言えることで、理解できないということが、ダメなことでも悪でもありません。
ただ、「形が違う」という現実があるだけです。
心という形のないものですが、形として例えると、このような感じになるのは面白いですよね。
そして、四柱推命というのは、その人の先天的な形がどんな形なのかを、陰陽五行という言語でもって解いていくというもの、になります。
例えるなら、楽譜が読めない人にとっての音符というのは、よく分からないものですが、いざそれを演奏するとキレイな音になるような、そういった性質があります。
四柱推命という楽譜を演奏するのに、心理学という解釈があると、より美しくなる。そんなイメージでしょうか。
生きづらさ・悩みとは?
四柱推命が、先天的な心の形、つまり先天的な気質を見るものだということは分かったかと思います。
では、「生きづらさ」や「悩み」というのは、どこからやってくるのでしょうか?
先ほどの図で、

顕在意識の部分に「外的要因でもその形を変える」とあります。
生きづらさや悩みというのは、ここに核を持つのではないかと思います。
ここも、分かりやすくするために図解してみます。

見事に外的要因によって形を変えられてしまいました。
そして、顕在意識と潜在意識の図で、こんなことも書いてありましたね。
潜在意識は、自覚できない意識、認識できない感覚
直前の図では、「ストレスを感じ、心地よくはない状態」と書いてありますが、潜在意識由来の形を変えられてストレスと感じ、心地よくない状態でいるものの、なぜ心地よくないのかを理解することができません。
なぜなら、潜在意識の形と合致していないことが、自覚・認識することができないからです。
こういった心地よくない感覚を、「違和感」と言いますが、違和感を感じながらも、その違和感が本当に正しいのか、自分の我慢が足らないだけなのかが分からないから、生きづらさを感じ、悩みに至るわけです。
特に外的要因の最たるものとしては、両親がそれに当たります。
特に幼少期、心の防御力がほぼ0の頃に、こんな風に言われたりしたら、そりゃ凹みますよね。
逆に、こんな風に子供を叱ったお母さんには、耳が痛い話かもしれません。
特に3つ目は、忙しい現代のママさんとしては仕方ない言葉なんですが、子供の自尊心をボキッと折ります。それでもやっぱりお母さんの笑顔は嬉しいので、言うことを聞くようになりますが、本心から言うことを聞いているわけではないケースの方が多いです。
そうすると、自分の心を殺して、人の言うことに従順な人になっていきますが、居心地の悪さを感じるわけです。
また、名前というのも外的要因になり得ます。
先天的気質としてはブルドッグみたいに気性が荒くてオラオラな子でも、(親の期待から)清楚な名前をつけられて、清楚に育てられたら、清楚にならなきゃいけない気がして、一生懸命清楚を演じようとします。
ですが、その場合もやはり、先天的な気質とは合致しなければ、心地よさを感じることは難しいです。
そして、両親や兄弟は外的要因になり得ますが、じゃあ両親も兄弟もいない方がいいか、というと、それは違いますよね。
そもそも、親や兄弟がいないと生きていけないですし、人間は、家族やコミュニティといった社会性の中で暮らす生き物なので、その中でいかに自分らしく快適に生きるか、ということを課せられた存在なんです。
悩みながらも、それを乗り越えるから価値があるわけです。だから光るわけです。
残念ながら、出生のハンデを負うことはあります。
ですが、ハンデを乗り越えるかどうかは、自己責任です。
僕としては、占い師という仕事を通して、その責任が少しでも軽くなって、動きやすくなることに貢献したいと思っています。
大事なのは、潜在意識と顕在意識の形を合わせること
四柱推命を使って、まず潜在意識の形を知ることができます。
そして、悩み事を聞くことで、顕在意識の形を知ることができます。
その両輪が合わさって、カウンセリングに取り組むことができます。
本人が、薄々気づいているその「違和感」を、四柱推命的に心理学的に全肯定します。
つまりそこで、潜在意識の形を知ることになります。
そうすることで、顕在意識との差異が認識できて、「そういうことだったのかー!」と腑に落ちるわけです。
腑に落ちることで、潜在意識由来の気持ちを肯定できるようになって、だんだんと顕在意識の形が修復されていきます。
「自分らしく」
という言葉がありますが、それは即ち、潜在意識と顕在意識の形が合わさった状態のことなんです。
完璧にぴったりと合わさることは難しくても、全然無理のない程度に形が合わさっているから、「自分らしく」でいられるわけです。
まず潜在意識の先天的な形を見て、そこから話を進めていける(形のズレを一緒に修正していける)という部分で、四柱推命というのは、カウンセリングの現場では非常にありがたいものなんです。
つまり四柱推命というのは、未来を見るツールと言うよりは、潜在意識の形を探るためのプロファイリングツールと言えます。
心にほぼブレーキがない状態
潜在意識と顕在意識の形が合っている状態は、即ち「自分らしく」でいられる状態です。
それはつまり、自分らしくない行動が取りづらい状態、ということになります。
自分らしくない行動、つまり、行きたくない飲み会に行ってしまうことや、やってみたいことに躊躇すること、興味のあることに素直になれないこと、自分の好意を伝えたくても伝えられない・・・といったことが、だんだんなくなっていきます。
潜在意識が欲していることだから、当たり前のように顕在意識もそれを欲するようになるわけです。
なのでカウンセリング後は、会社を辞めることができた人や、やってみたかった習い事を始めた人、パートナーとの関係が良くなった人・・・などなど、いろいろな報告を受けることが多いです。
ちなみに、これを分かりにくく説明したものが、かの有名な「引き寄せの法則」です。
これは、歪んだ顕在意識の形のままで引き寄せたいと望むわけで、ブレーキを踏みながらアクセルを踏むようなイメージです。
だから心の消耗が激しいものの、うまくいかないわけです。(うまくいかないから、書籍やグッズが永続的に売れるわけですが)
心にブレーキがなくなれば、人生はどんどんスムーズになります。
とはいえ、ブレーキに相当するところは散らばったドラゴンボールのようにひっそりと、しかもたくさんあります。
だからまず、潜在意識と顕在意識の形を合わせて、その状態での日々を積み重ねていくから、だんだんと人生が開けていくことになります。
全部が一気にドカーン!と変わるのではなく、徐々に、だんだんと、最初は地味だけど、3ヶ月、半年と月日が流れた時に、「思えば遠くに来たもんだ」と言えるようになります。
「千里の道も一歩から」という言葉がありますが、その一歩目が、ここから始まるわけです。
[…] 四柱推命は心理学的にどこの立ち位置なのか【四柱推命鑑定士の裏側】 […]