どーも。
“改”運トレーナーの前田王子です。
玄関先やトイレなどにたまに見かける「盛り塩」。
みなさん、「盛り塩」してますか?
ネットで調べると、運気が上がるとか上がらないとか・・・結局どっちやねん!っていう記事が本当に多いです。
正直なところ、スピリチュアルな意味の効果を期待するなら、盛り塩は全く効果ありません。
ですが、「盛り塩」という行為・活動を通して、仕事運や恋愛運まで上がるというのは実証されています。
今回は、そんな謎めいた「盛り塩」の本当のやり方と、効能についてお話ししていきます。
とりあえず玄関に置こう
盛り塩をするにあたって、
という意見はちょいちょい見かけます。
風水の本など、盛り塩を推奨している本を見ると、水回りから玄関から、結構いろんなところを勧められます。
ですが、盛り塩を置く場所は、正直どこでも問題ないです。
「盛り塩」の本当の意味とは、「塩を置くことにあらず」です。
盛り塩を置きすぎて、その管理が大変になってしまっては本末転倒なんです。
なので個人的には、最初は、家の中と外の境界線である玄関に置くことをオススメします。
「盛り塩」という行為
さて、盛り塩を玄関に置いた・・・と仮定して、一体どんな変化があるというのでしょうか?
邪気が払われてる気がしますか?
悪いエネルギーがカットされている気がしますか?
盛り塩という行為の本質は、実はそこではありません。
確かに「塩」というのは、浄めの効果があるとされていますが、細かい話をするなら今売られている塩のほとんどは「精製塩」と言って、海水から塩化ナトリウムのみを抽出したものになります。
つまり、栄養もへったくれも無いただの塩化ナトリウム(と少量のミネラル)を三角形にして置くことで、一体何の効果があるのでしょうか?
というか、そのくらいで邪気が怯んで家に入ってこないなら、日本の家は盛り塩だらけのはずです 笑
では、高級な塩を盛ればいいのか?となりますが、そういうことでもありません。
高級な塩はしっとりしているので、盛り塩を作りやすいことは確かです。
ですが、これも置いてみると分かりますが、盛り塩を置く前と置いた後、特に何も変わらない日常が続きます。
大事なのは、どんな塩で盛り塩を作るのか?ではなく、どんな気持ちで盛り塩を行うか、です。
そんな声が聞こえてきそうですが、そうなんです。
大事なのは、精神論、というか、どういう精神性で盛り塩を行うのか?なんです。
盛り塩と精神性
ウチの近所に、外装・内装のみならず、盛り塩までもが可愛いカフェがあります。
エントランスとトイレに、ちょこんと盛り塩が置かれているのですが、それがまー可愛い。
一つのオブジェのようになっています。
そこのオーナーさんの話によると、盛り塩は毎日取り替えていて、取り換えるたびに、こんなところが汚れているのか!という新しい発見があるそうです。
ここに、盛り塩の本質があります。
そこのお店は、オーナーさんとバイトの子の二人で切り盛りしていますが、まーとにかく居心地がいいお店なんです。
ファミレスのようなボタンがついていないので、注文をする時は声をかける必要があるのですが、二人ともがコチラのテーブル事情を大体把握しているんですね。
なので、呼ぼうかな・・・と思った時にはパッと目が合うのですぐに来てくれたり、何より店内がすごく綺麗で整っていて、器や盛り付けも可愛く、いわゆる「映え」を狙ったお店というよりは、お客さんが主役で、お客さんの居心地を重視したお店となっています。
盛り塩をしたらそういうお店になる!ということではなくて、「盛り塩」なんていうほんの些細なところにまで目が届いているから、本業であるお店の運営の細かいところにまで目が届く、というメカニズムです。
盛り塩については、盛り塩を置くことに注目されがちです。
ですが、盛り塩を置くとわかりますが、例えば玄関の盛り塩のお皿周りなど、結構汚れていることに気がつきます。
「盛り塩」に場を清める意図があるのなら、盛り塩の周りが汚れていては本末転倒です。
そして、当然ですが、家の汚れは勝手に消えてはくれません。
盛り塩が、ルンバみたいに動いて部屋の掃除をしてくるわけでもありません 笑
誰かが掃除をしないとキレイにならないんです。
さらに、部屋の汚いところを放置しておける精神性というのは、いくら見た目や言動が良くても、どこかに違和感を感じてしまうものです。
すごくキレイな人や爽やかな好青年が持っているスマホの画面がバキバキに割れていたり、ケースと本体の隙間がめちゃくちゃ汚れているのを見ると、ちょっと「おや?」と思いませんか?
心理学的にも、そういう「隙」の部分から、人生の歪みが生まれてくると言われています。
そして、汚れた部分に気がつかない価値観というのは、意識によって改善することができます。生年月日によって決まっていて変えられないものではありません。
まだそこの視点に気が付いていなかっただけで、これから気付いて改めていくことができます。
例えば、いくら美味しいレストランでも、床が老舗ラーメン屋くらいベトついていたりテーブルクロスが汚れていたら、ちょっと気になっちゃいますよね。
そしてその部分は、意識して改善することはできますが、気付かなければずっとそのままです。
「神は細部に宿る」
という言葉がありますが、盛り塩を行う価値観・精神性というのは、まさにこのことを表しているんだと思います。
盛り塩という活動を行う上で大事なのは、塩に効果を期待する気持ちよりではなく、盛り塩を置くことで得られる「気付き」の方。
決して、器の種類や塩の良し悪しで盛り塩の効果が変わるものではありません。(モチベーションは上がるかもですが)
前田式「盛り塩」の効能
盛り塩のいろいろについて語ってきましたが・・・
盛り塩、やってみたくなりました?笑
まだやったことがない人は、ぜひやってみてください^^
毎日、ないし3日に1回くらい塩を取り替えるというシンプルな行為ですが・・・
まーーーー結構手間です。正直めんどくさい。絶対飽きる。
なので、一生続けるつもりでやらないことが、前田式盛り塩の特徴となります。
そして大事なのは、その活動を通して何に気付いたのか、何を得たのか、です。(セルフジャッジでOK)
惰性で続けるくらいなら、キッパリやめてください。塩がもったいないです。
ではここで、盛り塩の効能についての話をしていきます。
効能その1:意外な汚れに気付く
特に玄関においた盛り塩は、外気や埃に触れるので結構汚れます。
また、盛り塩を置くに当たって、視点が床に近づくので、玄関が思ったより汚れていることに気が付きます。
パッと見キレイなんですが、結構砂や汚れってあるものなんですよね。
つまり、毎日使っているものであればあるほど、汚れは蓄積されていくということが分かります。
そして毎日使うものほど、そのありがたみを忘れてしまうものです。
「玄関がある」というありがたみを感じつつ、靴を揃えたり掃き掃除をして、場を整えていきましょう。
これを繰り返していると、職場の些細な汚れや、飲食店のトイレの水回りが汚なかったりすることに目が行くようになります。自分が使うついでにサッと掃除しておけば、周りの人や次に使う人が気持ちよく使えます。
「徳を積む」というのはまさにこのこと。
「徳」って、募金のように見ず知らずの人や些細なことが貯まって、いつしかちゃんと返ってくるものなんです。
効能その2:業務の効率化
盛り塩という活動は、やってみると分かりますが、ちゃんと手間がかかります。
手間がかかるということは、シンプルに自分の時間が減るということになります。
減った時間を塩の力で取り返してくれればいいのですが、そこまで求められたら塩も困ってしまいます。
そして、三日坊主にならないためにも、面倒な作業をいかに簡単にするか、という改善が必要になってきます。
盛り塩セットには、三角の盛り塩を成形する容器がついてくるものもあります。
盛り塩型 皿2枚セット
(amazonで売ってます)
こうした容器を使ったり、容器を使うにしても、その使い方次第でも効率は違います。
その辺りの工夫をしながら盛り塩を行ってみると面白いです。
僕の場合は、塩をこぼしてしまったり盛り塩が壊れてしまったりして、自分の手先の不器用さにびっくりしました 笑
私生活でも、確かに野菜を切る時の大きさがまちまちだったり、プリントを二つ折りにするときに歪んでいたり、精度に欠けるところが確かにあるわ・・・と、気付きました。
ホント、作った盛り塩が壊れると、イラッとするんですよね 笑
ならば、イラッとならないように、盛り塩が壊れない仕組みを考える必要性があります。ビジネスにおいても何にしても、業務を効率化するデメリットはありません。特に「効率化」というジャンルにおいては、自らが考えないと生み出せないです。
盛り塩は、そんなことも教えてくれます。
効能3:愛着が湧く
これが、盛り塩をする上で一番大きな効能だと思います。
ほぼ毎日取り替えて、その周りもキレイにして整えて、出かける時や帰ってくる時に、ちょこんとそこにある盛り塩。
何度も書いていますが、確かに塩にそこまでの効果はありません。
ですが、盛り塩が置いてある場所は自分の住まいです。
盛り塩を置くことで、結果的に自分の住んでいる場所の目の届く範囲を広げることになるわけです。
しかも、その活動に創意工夫を加えて、自分の仕事や日常にまで変化をもたらしてくれるわけですから、これに愛着を感じずにはいられません。
愛着を持ったものを大事にしない人はいないように、何事も、大事だと思えるから大切に扱えるようになるわけです。
まとめ
もしかすると、盛り塩自体の効果を期待してこの記事を読み始めた方もいるかもしれません。
ですが、よく考えてみてください。
塩を皿に乗せて床に置いたものがそこまでの効果を発揮するなら、各ご家庭だけでなく、全国の学校に普及させた方がいいレベルです。
「気休め」という言葉もありますが、塩が乗った皿を床に置いて、何の気休めになるのでしょうか?
皿に盛った塩は、別に家の掃除をしてくれるわけでも料理を作ってくれるわけでもありません。
自分自身を変えるのは、常に自分自身なんです。
ここを履き違えてしまうと、塩の乗った皿に何かを期待してしまうことになります。
とはいえ、ちょこんと盛り塩があしらってある整理整頓された家やお店には、やはり敬意を感じますし、「ちゃんとしてるなぁ!」と思えます。
対外的な見た目においては、盛り塩が人に与えるポジティブな影響というのは確かにあります。
ですが、人生が好転することを皿に乗せた塩に期待しても、あなたの知識も行動も、基本的には何も変わりません。
自分自身を変えるのは、常に自分自身。
自分の人生を人任せにしないように生きていきたいものです^^