占い師なんて仕事をしていると、
「どうやったら占い師になれますか?」
「占いの勉強って難しいですよね?」
といった質問がちょこちょこ来ます。
確かに、占い師をやるには占いの勉強は必須!
だけどそれだけが重要ではないんですね。
相談者の悩みを理解できるか
占いのスキル云々よりも、僕はコッチが大切だと思っています。
もちろん、最低限の占いのスキルは必要ですが。
占い師をやってると、色んな相談が来ます。
家庭のことや恋愛、仕事や引っ越しや旅行・・・多種多様です。
そして質問のジャンルもさることながら、相談者一人一人もまた個性があります。
そんな多角的な質問に答えられるように、幅広い知識が必要になるわけです。
さらに、善悪の判断も人それぞれ。そんな相談に対応していかないといけません。
良かれと思って放った言葉が、相手を傷つけるケースだってあるくらい。
その人が何を欲しているのか。
そこをまず理解できないと、自分の意見を押しつけるだけの占い師になってしまいます。
もしくはモゴモゴと口ごもってしまいます。
そうならないためにも、占いのスキルと並行して、常識力を高める意識が必要です。
常識力と一言で言っても、意外と幅広いんですよね。この言葉。
いかに相手の常識を素早く理解するか、というのが、僕が常々イメージしていた常識力のトレーニング法です。
常識は一人一人違う
常識とは、
「健全な一般人が共通に持っている、または持つべき、普通の知識や思慮分別。」
という意味らしいですが、意外と共通に持ってないもんなんです。
名古屋の人はおでんに味噌付けるのが普通で、コンビニのおでんコーナーには味噌がご自由にお取りください状態で置いてあるんだけど、他県に行くとそうではなかったり。
おでんに味噌、めっちゃ美味しいのに・・・。
他にも、
- 家庭内での常識
- 義務教育受けた人の常識
- 進学校出身者の常識
- 女子高・男子校出身者の常識
などなど、常識という概念は、細かい部分が点在しているイメージです。
その一つ一つを受け入れて、その人の常識に寄り添うように鑑定を進める。
これが占い師に必須のスキルなんです。
友達や同僚を占うワケではなく、占い師を生業にしていると初対面の方を占うことの方が圧倒的に多いです。
となると、初対面の方の数だけ常識があるわけで。
「そんなことはダメだ」と決めつけるのは占い師のエゴに過ぎません。
ほほぅ・・・そう来るか・・・その場合はこんな感じでどうだ!
という具合に、自分にない常識は各々の占術と照らし合わせながら相手の常識を探っていくことが、占い師として人様の役に立つ秘訣です。
意外と陥りがちなのが、占い師という変わった仕事をやろうとする人は、結構不思議ちゃんだったり変わった人が多いので、自分の常識で話を進めていくとだんだん相手の顔が曇っていくこともある。ということです。
占い師なんてなかなか目指そうとする人がいないし、普通の仕事が上手くいかずに、生きづらさを感じて占い師になる人も多いので、もしかしたら自分の常識は、一般的には非常識なのかも・・・と頭の片隅に置いて置くことが重要だったりします。