どーも。
占い師の前田王子です。
大殺界・・・恐いですね!
魑魅魍魎が跋扈してそうな字面ですね!
そんな、みんなが恐れる「大殺界」について、今回は語ってみようと思います!
そもそも大殺界って何?
大殺界大殺界って言うけど、大殺界って何?って話です。
字面がスゴイから、取って食われるんじゃないかと思いがちな大殺界ですが、別にそんなことは無いんです。
占い界隈では、12区分ってのをよく使います。
12星座とか十二支とかですね。
これは、360°の円を12分割したもので、一つのサイクルとして捉えています。
四季が4つなのも、4×3=12で、12個あるものを4つのグループにまとめたからなんです。
とりあえず、小難しい話はいいとして、12区分に分かれているという話です。
下の図にまとめてみました。

これは四柱推命ではおなじみの、五行生滅の十二状態とか、簡単に十二運勢とか呼んでるものです。
360°を12で割っていて、12個で1周します。
そしてこれは、人が生まれてから生まれ変わるまで、つまり輪廻転生を表します。(輪廻なので、死ぬまでではないです)
死とか絶ってのがヤバいんじゃ・・・とか、そんな話ではありません。
輪廻を12個の名前で呼んでいるだけです。
同じような話が六星占術にもあります。

これは流派が違うってだけの話で、四柱推命の十二運勢と全く同じ使い方をするものです。
十二運と違うのは、ちょっとこっちの方が言葉の意味が分かりやすいことでしょうか。
新しい占いほど言葉の意味を限定的にしてきますが、そうすることで、イメージの幅を狭める結果になります。
古典占術ほど、言葉に複数の意味を持たせています。そうすることで多角的な占断に対応しているわけです。
では、大殺界というのがどこに当たるか、という話です。

この図の位置が、大殺界にあたる部分です。
1つの言葉を1年として、12年で一周するワケですが、12年のうちの3年間が大殺界となります。
また、1年も12ヶ月あります。そこにも大殺界は当てはまり、1年の内の3ヶ月間が毎回大殺界ということになります。
これは誰の人生でも当てはまる暦なので、例外はありません。
ただ、1年の内の3ヶ月というのも、毎年ランダムに変わるわけではなくて、固定の3ヶ月間です。
僕の場合は亥月・子月・丑月(12月・1月・2月)が大殺界にあたります。
[voice icon=”https://maedaouji.com/wp-content/uploads/2018/03/prof.jpg” name=”王子” type=”l icon_black”]いや、むしろ俺、冬が好きなんだが・・・[/voice]
大殺界は「良くないことが起こる・・・」と脅し倒されていますが、毎年調子が悪くなる3ヶ月間なんて・・・あります?
ちなみに、下の表のオレンジ色の部分が、僕の大殺界の年です。

僕の場合は、まるっと中学生の時が大殺界に入ってました 笑
小学5年生の頃にサッカー少年団に入ってから長距離走が得意になったので、中学の頃の長距離走(1,500m)では無類の強さを発揮してました。
元々運動でブイブイ言わせるタイプではなかったので、長距離走というみんなが苦手とする部分でマウントが取れたのは、僕の人生の中で大きな自信となっています。
中学生の時がまるごと大殺界の僕ですが、どちらかというと、人生の中では栄光の日々だったりします。
あと、勉強はなかなかうまくはいかなかったのですが、それは単純にマンガばかり読んで、授業中も絵ばっか描いてたので、「そりゃそうだ」って話です。
大殺界の時って、何をやっても上手くいかないの??
問題はここですよね。
大殺界は必ず運が悪くなるのか。
よく大殺界の説明に、
「何をやっても上手くいかない時」
ってよく書いてあるんですが、ホントにそうなの!?って話です。
サクッと結論を言いますけど、
[voice icon=”https://maedaouji.com/wp-content/uploads/2018/03/prof.jpg” name=”王子” type=”l icon_black”]そんなことあるわけないじゃんwww[/voice]
ってのが占い師をやっていて確信した事実です。
12年のうちの3年間は何やっても上手くいかない。
そんなこと生きてて経験ありました?
・・・なんて言うか、休み休みでもそんなバカな話すんじゃねーぞ!って感じです。
先ほど載せた十二運勢の話ですが、十二運勢は、それ自体では吉凶の判断ができません。
十二運勢は、全体を構成する歯車の1つに過ぎないのです。(なんなら別に無くてもいい)
陰陽五行オンリーの命式を作っても、難解で読めなさすぎるため、補助輪的なポジションで十二運勢が作られたんです。
なので、十二運勢と同義(算出方法が同じ)の大殺界とは、解釈の手助けをする1つのツールに過ぎません。
ただネーミングが怖いってだけです。
というかそもそも、上手くいくかどうかを運に任せてる時点で、上手くいかない可能性が高くなるんです。
ちゃんと準備してたことはもちろん上手くいきます。(そりゃそうだ)
うまくいかないのは大殺界のせいではないです。
目を覚ましましょう。
みんな大殺界に影響されすぎ
「大殺界」という言葉の罪は、その単語の凶悪さとプロモーションにあります。
人はどうしても、「幸せになれる」と言われるよりも「不幸になる」と言われた方が刺さります。
大殺界を広めたあの人も、そんなに人って不幸なの?ってくらい「地獄に落ちる」とか言ってましたよね。
そして、キラーワードとして大殺界を使ってました。
おかげで細木数子は知らなくても、大殺界って言葉は広まりましたよね。
ただ、言葉が独り歩きして、どんどん勘違いされてくことにるんですが・・・。
最近も、鑑定を依頼して来る方の中で、大殺界という言葉を出す人は多いです。
「ちょうど大殺界なので~」
「来年から大殺界なので転職が~」
「引っ越すなら大殺界の後にした方が~」
とんだ影響力ですよね 笑
転職をしない方が良かったり、引っ越しをしない方が良かったりするタイミングは、実際のところ人それぞれです。
気になるのは分かりますが、大殺界だからって尻込みしてて行動できなかったら本末転倒です。
気になれば勿論聞いてくれればいいですが、基本的には思うように動けばいいんです。
[voice icon=”https://maedaouji.com/wp-content/uploads/2018/03/prof.jpg” name=”王子” type=”l icon_black”]大殺界だから選択をミスするってことではないんですよ!ご安心![/voice]
ちなみに・・・
大殺界を提唱してたあの人、占い師ではなくて、実は「お墓屋さん」なんですよ。知ってました?
お墓を売るために不安を煽るわけです。見えない不安に対する安心感を売ってたんですね。
いや~商売上手ですよねー!
占いが当たる当たらないよりも、ビビってくれれば成功なんです。
ビジネスとしての導線作りが完璧。自ら需要を作り出すスタイル。
ビジネスマンとしては非常に優秀な方なんです。
とはいえ大殺界って大丈夫なの!?大殺界の正しい捉え方
これまで、大殺界は大したことないよ!と書いてきましたが、
[voice icon=”https://maedaouji.com/wp-content/uploads/2018/03/usagi02.jpg” name=”大殺中の兎” type=”l”]そんなこと言っても!あの人が!大殺界大殺界言ってたじゃん!超恐いよ![/voice]
って人も多いと思います。
とはいえ、「何をやっても上手くいかない」という言い方は、さすがに誇大広告だということは薄々分かったかと思います。
ちなみに、ちょっと調べてみると、いろんな占い師が大殺界についてあーだこーだ言ってます。
- 引っ越しはしない方がいい
- 宇多田ヒカルがヒットしたのは大殺界の時
- 荒川静香選手が金メダル取ったのも大殺界
- 大殺界は身をひそめる時
- 大殺界は逆にチャンス・・・などなど
・・・いや、良いのか悪いのかどっちだよ!w
調べても調べても要領を得ない大殺界。
それがどんな時期なのか、ちょっと王子が分かりやすく説明します!
先ほど、大殺界とはこのタイミングだと書きました。

12年の中の3年間、1年の中の3ヶ月間ですね。
この図に、もう少し説明を付け加えます。

内容は両方とも同じなので、四柱推命版のみです。
あえて十二運勢の解釈を説明すると、上の図のような感じになります。
「五行生滅の十二状態」という名前もあるように、あくまでその状態を例えたものなんですね。
まず、長生から始まり、ドンドン生命力が盛んになっていき、成長期を過ぎたらだんだん衰えていく、という、人が生まれてから成長する変遷を表します。
では、大殺界ゾーンがどうなっているかというと、墓・絶・胎の3つは、人としての活動を終えて、次の命のための準備をしている状態です。
十二運勢は、運勢の吉凶ではなくて、その名の通り「勢い」を例えたものになります。
なので、大殺界ゾーンは、その勢いが低くなってると解釈できます。
大殺界の時に新しいことを始めないほうがいい、と言われる理由は、「勢いが止まった(弱くなった)状態」だからなんですね。
あと、この「勢いが止まった状態」というのも、あくまで例え話なので、
[voice icon=”https://maedaouji.com/wp-content/uploads/2018/03/usagi02.jpg” name=”大殺界中の兎” type=”l”]運気が止まってしまった・・・[/voice]
とかそんな話ではないです。
運気の流れの勢いを、それっぽく例えたら「長生・沐浴・冠帯・・・」という言葉がしっくりきた、というネーミングなだけです。
東洋占術特有の、「怖そうな字面に騙される」ってやつです。
10段階評価みたいな考え方で、大殺界は「0」、帝王は「10」みたいな考え方ではないんです。
(おみくじで凶を引いたけど、一年間別に何ともなかったことに説明がつかないように、占いでいうところの時期というのも、証明することも説明することもできません)
とはいえ、勢いが弱くなったんなら、大殺界には動かない方がいいじゃん!
ということになりがちなんですが、運気の流れはそんな単純じゃないんですよ。
大殺界の時は、確かに勢いは弱くなってはいますが、例えるならゲームの難易度調整みたいなもんなんです。
イージーモードの時は、簡単にクリアできるけどスコアが低く設定されてたりしますよね。
それと似てます。
大殺界ゾーンはハードモードでもあるので、クリアすればスコアも高いワケです。
だから、大殺界の時は動かない方がいいと言われていても、反対に偉業を成した人がいたりするんですよ。
賢い大人の大殺界の過ごし方
大殺界の認識は、理解できたでしょうか?
そんなね、12年の内の3ヶ月間、12ヶ月の内の3ヶ月間に確定で「何もうまくいかなくなる時期」なんてものは無いんですよ。
そんなものに振り回されないようにしましょう。
では、最後に大殺界の過ごし方です。
もし大殺界の時に結婚や引っ越しなど、大きなプランが確定してる人は・・・
思い立ったが吉日です。
短い人生、やりたいことを尻込みしてどうするんですか?って話です。
「やりたいこと」
というのは、やったことがないから「やりたいこと」なんです。
つまり、やったことがないから、上手くいくかどうかが分からないというだけです。
やってみて上手くいかなかったのなら、それは準備不足や何かが不足していただけの話。
引っ越したことが原因ということはあり得ません。
引越しについては、こちらの記事も見てみてください。
大殺界だから・・・と尻込みしてる人は、心が軽くなるはずです。
「引越し」と「運気」実は関係ないよ!現役占い師が教える引越しのウラ話
どうしても「大殺界」ってことが分かると、「だから悪いことが起こるんだ・・・」と落ち込みがちですが、それは実は大間違い。
大殺界だから・・・と頭で考えてしまっているから、信号が赤になったことや限定ランチが品切れになっていたことと、大殺界をついつい結び付けてしまうんです。
それは、新しく車買おうとしたら、目当ての車が走ってるのにやたら気付く、と同じです。
心理学では「選択的注意」という名前がついている、ただの脳の機能です。
人生の大きな事件や決断は、大殺界に関わらずやってきますし、大殺界の時期もみんな平等にやってきます。
「大殺界だから・・・」と悲観的になるのではなく、「ハイスコア取りに行くぜ!」くらいの気持ちでいた方が、柔軟に対応できるってモンですよ!
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