どーも。
“改”運トレーナーの前田王子です。
先日ウォーキング・デッドのシーズン9を観終わり興奮冷めやらぬ王子でございますが、まずね、ウォーキング・デッド観たことがない人、
マジでオススメなので観て!
しかもAmazonプライムでシーズン7まで無料で見えるので、めっちゃお得です。
というわけでね、ウォーキング・デッドを知らん人もいると思うので、まずこの素晴らしい作品がどんなものなのか、王子なりに解説したいと思います。
[voice icon=”https://maedaouji.com/wp-content/uploads/2019/07/yarukinai.jpg” name=”安易なおっさん” type=”l”]どーせゾンビが出てきてわーってなって、みんなで戦う系のやつでしょ?[/voice]
もうね、そんなこと言ってたらすぐゾンビにやられちゃいますよ!!!
ゾンビVS人間!?
まず、主人公で警察官のリック・グリムスが、ちょっとした事件に巻き込まれて銃で撃たれて、入院するところから始まります。
その時までは世界は普通の日常だったんですが、重傷を負い意識を失ったリックが起きたその時、なんか様子が変なんです。
で、なんとか起き上がって病院内を歩き回るんですが、人が一人もいません。
おかしいなー、おかしいなーと思いながら、探せども探せども人が見つかりません。
イヤだな〜、怖いな〜〜って思いながら、病院を出て街を見渡すと、やっとの事で第一町人発見です。
[voice icon=”https://maedaouji.com/wp-content/uploads/2019/07/rick.jpg” name=”リック” type=”l”]お!あの人に聞いてみよう!おーーーい![/voice]
呼べども呼べどもリアクションがない、しかもなんかフラフラしてるし・・・
なんやねん・・・って思いながら近づいてみると、なんとその町人、ゾンビだったんです!コエーーーー!!
そんな感じで、なんか急に日常がブッ壊れて世界がゾンビだらけになって、電気もガスも水道も全部めちゃくちゃになって、マジ人類どーやって生きてくの!?
そんな王道ゾンビドラマです。
で!
ここからがウォーキング・デッドの面白いところで、まぁゾンビは普通に人間を襲ってくるわけですが、人間は人間として、普通に生きたいわけです。
「ゾンビをやっつけろ!」という発想というよりは、「俺たちは生きたいんだよ!」という思いからゾンビと戦うわけです。
死にたくない!快適な暮らしをしたい!当たり前のようにベッドで寝て、当たり前のように仕事して、休日は遊びに行って、そんな日常に戻りたい!
そんな思いで頑張るんですが、ちょっと歩けばもうゾンビ!ゾンビ!ゾンビ!
死にたくないけど周りには絶望しかないんです。
さぁ!この状況でどうやって生きていく!?
これが、ウォーキング・デッドのテーマなんだと王子は思います。
とはいえ、どうやって生きていく?
ウォーキング・デッドの世界では、世界はもうゾンビだらけになってます。
イオンで言ったら、店員が人間で、客がゾンビ。
そのくらいの比率でゾンビだらけな世界です。
もちろん畑もゾンビが踏み荒らし、ガソリンスタンドにもゾンビがウロウロ。
コンビニにもスーパーにも紳士服屋さんにもゾンビだらけなわけです。
この状況で、リックたちは生きていかないといけないんです。
そう、生きるためには、まず食べないといけない。
そして、体も洗いたいし着替えたい。
寝る場所も必要だし、安全な場所じゃないと寝れない。
今まで文明の中で生きてきたから、普通の人は雑草なんて食べれないし、虫捕まえて食べるのもイヤです。
じゃあとりあえず、缶詰とか日持ちする食材を確保したいですよね。
そう思ってスーパーに潜入して、なんとかゾンビをかいくぐって缶詰コーナーにたどり着くと・・・
すでにそこは他の人に荒らされていて、食べ物が残ってなかったりします。
そりゃみんな考えることは一緒ですからね!
で、もちろん帰る時もゾンビだらけ。
腹を満たそうとして頑張ってたどり着いた食料品売り場だけど、手ぶらで帰らないといけないことなんてザラな世界なんです。
そんな世界で、どうやって生きていくのか?
生きていくというか、単純に生きてる以上死にたくないわけです。
死にたくはないですが、じわりじわりと絶望が押し寄せてくる世界なんです。
いっそ死にたいけど、ゾンビに噛まれて死ぬのもイヤ、餓死するのもイヤ、かといってゾンビとガチで戦うのもイヤ・・・
でも、生きるためにはなんとかしないといけません。
さぁ、どうやって生きていけばいいんでしょう?
生きるために生きる世界
僕たちは当たり前のように食べて、当たり前のように寝て、当たり前のように文句を言います。
ウォーキング・デッドは、その「当たり前」がことごとくぶっ壊された世界の話です。
昨日まで、一昨日まで、先週まで「当たり前」の世界だったのに・・・
いくら悔やんでもゾンビはやってくるわけで、とにかく生きるために生きないと、いとも簡単に死にます。
生きてることが当たり前で、死ぬことなんて遠い世界の話だと思っていたところに、死と隣り合わせの状況に追い込まれます。
迷ってる暇も、悩んでる暇もないくらい、今を生きないと、前を向いて生きてないと、すぐ死ぬんです。
すぐ死ぬ人達
ウォーキング・デッドを見ていて、「すぐ死ぬ人達」というのがいます。
これは王子の見解なんですが、すぐ死ぬ人達は、
- 油断した人
- 生きることを諦めた人
- 不平不満をいってる人
- 人のせいにする人
- 自分で考えない人
こんな感じです。
これだけ仲間がいれば、ゾンビなんて余裕・・・うわぁぁぁ!!!!
なんて世界なんです。
でも、そんな人達でも、決して死にたいわけではありません。
生きていたいんです。
でも、生きていくことの大変さを目の当たりにした時に、「死んだほうがマシかも・・・」って、ちょっとでも思ってしまうんですよね。
本当の意味で、「諦めたら試合終了」なんです。
でも、諦めないことがどれだけ大変なんだ!って世界なんです・・・。
そんな世界で、リック達は生きていかなきゃいけないんです。
現実世界とリンクする
ウォーキング・デッドはもちろんフィクションですが、非常に身につまされるところが多いです。
さっきも書いたように、
- 油断した人
- 生きることを諦めた人
- 不平不満をいってる人
- 人のせいにする人
- 自分で考えない人
こんな人達は、ウォーキング・デッドの世界では死に直結するわけですが、現実世界でもすごく似てると思うんです。
起こってしまった現実を受け入れて、前向きにゾンビに立ち向かっていかないと、生きていけないのと同様に、現実を受け入れて立ち向かわないと、もうずっと負けっぱなしなわけです。
勝ち負け云々の話ではなく、ウォーキング・デッドの世界では「生きのびる」ということ、現実世界では「自分らしく生きる」ということ。
この二つが、ドラマとリアルの間で密接に繋がっているなーって、見てて思うんです。
どちらの世界でも、状況や環境に呑まれてしまったら、負けてしまったら、百害あって一利なしなわけです。
生きることが難しいフィクションの世界でどう生き延びるかを観て、自分らしく生きることが難しい現実の世界で、どうやって自分らしく生きるかを考えさせられます。
2010年から続くこのドラマが、多くの人を虜にするのは、そんな人間の根源的なテーマが、作品の中の土台として敷き詰められているからなんじゃないかと、王子は思います。
そして、ゾンビと戦う人達、惜しくも志半ばで死に絶えていった人達を見て、
[voice icon=”https://maedaouji.com/wp-content/uploads/2018/03/prof.jpg” name=”王子” type=”l icon_black”]生きるってこういうことなんだよなぁ〜〜〜〜!![/voice]
と思いふけるわけです。
現実世界では環境や状況に飲み込まれても死なないけど、「死」の概念が両者で違うだけで、自分らしく生きられないってことは、事実上の「死」を意味するんじゃないかと、ウォーキング・デッドを見るたびに思います。
死ぬことが悪いことだとは言わないけど、生きることを諦めたらダメなんですよ!
だって僕らは、まだ生きてるんだから!!