みなさん神様っていると思います?
王子はバリバリの無神論者です。
それでも見えない世界とかスピリチュアルとかは好きですよ。ええ。占い師なんてやってるくらいだからそりゃもう大好き!幽体離脱したいし天使がいるなら会ってみたい。
ただ、「神様」と呼ばれるものに関しては納得がいってない、という話です。はい。今日はそんな話です。
ちなみに、gooの国語辞典によると神様の説明はこんな感じ。下記引用です。
1 信仰の対象として尊崇・畏怖 (いふ) されるもの。人知を超越した絶対的能力をもち、人間に禍福や賞罰を与える存在。キリスト教やイスラム教では、宇宙・万物の創造主であり、唯一にして絶対的存在。「神を信じる」「合格を神に祈る」「神のみぞ真実を知る」
2 神話や伝説に人格化されて登場する語りつがれる存在。「火の神」「縁結びの神」
3
㋐偉大な存在である天皇をたとえていう語。また、天皇の尊称。「現人神 (あらひとがみ) 」
「大君は―にしませば赤駒の腹ばふ田居を都となしつ」〈万・四二六〇〉
㋑神社にまつられる死者の霊魂。
4 助けられたり、恩恵を受けたりする、非常にありがたい人やもの。「救いの神が現れた」
5
㋐人間に危害を加える恐ろしいもの。
㋑雷。なるかみ。
思ったより無神論者寄りの書き方しててビックリなんですが、気になるところは「キリスト教やイスラム教では、宇宙・万物の創造主であり、唯一にして絶対的存在。」のところですね。この表現がポイント。これは多分日本語での「神様」とキリスト教やイスラム教での「神様」は区別が違うけど、日本語としては神様という言葉しかないからここに書かれちゃった感じ。
今日書こうとしたことは、「神様=世界を作った人」ではないよ!ということです。
この区別が曖昧なので、神様いるいない論があるんだと思います。もうちょっと考えてみよう!
ちなみに、世界を作ったデザイナーがいたとして、その人は善と悪の基準を組み込んではいないんですよ。「そこは各々で決めちゃってよ」ってスタンス。善と悪ってこれ人間の価値観だからね。(戦争の英雄はたくさん人殺した人だし、正義は強い人の思想)
で、
神様ってじゃあ何なの?という話なんだけど、王子の考えとしては国語辞典の1番の最初の部分に近い感じで、
・なんか知らんけどスゴイもの。
・人知を超えたスゴイもの。
・めっちゃ大きいやつ(人ではなく)。
これを「神様」と呼んでるんじゃないかと思ってます。
例えば「雷」について。昔は雷は神様が怒ってるって考えられてて、神様が鳴いてる→神鳴り→雷という変遷をたどってます。
字面からも分かるけど、元々は神様だったんだけど、「雷」の字は雨の下に田。見たら分かる天気の話ですねこれ。
雷しか例が思いつかなかったけどこんな感じで、理由が分かると神様はいなくなってしまうんです。
「神様」と言うのは、よく分かっていないけどスゴイものに対して当てられた、数学で言うところのx(エックス)みたいなもんです。
となると神様と呼ばれるものは、「今のところは分かってないよ」という意味です。と言うことは、神様の正体は「いずれ分かる」と言うこともできるわけです。
なので、科学がどんどん進めばいずれ神様なんていなくなるんじゃないかって思います。
神様をきちんと定義したい
分からないから怖いとかすごいとか、それじゃ面白くないんですよね。
分からないから怖いなら、分かっちゃえば怖くない。
分からないからすごいのなら、分かっちゃえばスゴイことができる。
飽くなき知的探求に、「神様」という言葉はちょっと邪魔なんですよ。
安易に神様を信じるというのは見えないものに蓋をする思考停止の状態でもある、ということ。
何事も分かった上で物事を見れた方がいいです。
よくある宇宙人モノの映画で、怪奇現象を宇宙人のせいにして済ませるパターンがあるけど、おいおいそれは納得いかねーぜ!みたいな話です。
もうちょっと考えたらなんとかなるでしょ!みたいな。
人知を超えたもののせいにしたらなんでもいいんかい!って思いません?
なので、
世界を作ったヤツ=デザイナー
よく分からんけどすごいヤツ=神様
とか分けたいです(笑
そうすれば、神様の仕事の範囲内であればいずれ解明できる領域と分かるし、デザイナーの仕事の範囲なら、それは従わざるを得ないルールだと解釈できるので、何かと楽になります。
例えば男性と女性、オスとメスという区別があること。
これはデザイナーの仕事です。そういう仕組みにした方が都合が良かったんですね。きっと。なので、なんで男と女がいるんだ・・・??と考えるのは不毛です。
東洋占術の世界では、陰陽五行という考え方があるんですが、その「陰陽」の部分。陰と陽ですね。これについての言及はされていません。もともと一つ(無極)だったんだけど、二つに分かれて陰と陽ができた。くらいの話になってます。これについて、陰陽論を作った人からは「だってそうなってんだもん」って声が聞こえてきそうです。
陽=男、陰=女とすることが常ですが、これはもう、そうと決まってます。
陰陽論が理解できんことにはその先には行けれんから、まずこうしとこ!一旦こうしとこ!みたいな感じでしょうか。
絶対的なルールに対しては、まずは認めて飲みこむことになっています。光があれば影ができる、というのも同じ発想です。覆らない事実です。
こんな感じの大きな枠に関してはデザイナーの仕事です。
なんで地球が丸いのか、これもデザイナーの仕事です。その方が都合が良かったんでしょう。
では、いわゆる「運」という考えについて。
これについては、仕組みとして作ったのはデザイナーなんだけど、解釈としては神様の領域です。なぜなら運はある程度コントロールできるからです。
僕は占い師なんてことをしてますが、学べば学ぶほど運はコントロール可能(読み解くことが可能)だということが分かって来ます。
例えば僕はコインやサイコロを使って占いますが、出た目から未来を占います。だけど、出た目は偶然その場に出ただけです。なのに占いたいことをイメージしてコインを振ると、それにマッチした回答を得ることができます。これを、「スゴイ!神様の思し召しだ!」とは解釈しません。デザイナーが作った範囲内で、その法則に則って行動したまでなので、工程さえ踏めば誰でも同じことができます。ちゃんとこれにはタネも仕掛けもあるんです。ただ、人知が及ばないというだけです。偶然は「偶然」という形をしているだけです。
言葉にすると小難しいですが、デザイナーの仕事と神様の仕事は、こんな感じで区別することができます。
なので、神様を祀(まつ)るという行為は、そうすることで上手くいくという経験則や考えによってそうなっている(神聖視されている)だけで、そこには確実にメカニズムがあります。
ただ、その仕組みを言葉にするのが難しいので、敬うことで不具合を回避しようとした昔の人の知恵です。
例えば、「荒ぶる神様を鎮める」という行為がありますが、これは頑張って単純化することができます。デザイナーが作った原理があって、それに則って荒ぶっているなら、同じく原理に従って鎮めることもできる、という発想で単純化するわけです。ちなみに単純化すると「沸騰したお湯に水を足す」と考えられます。沸騰という概念を知らなければ、水が荒ぶってると考えることになります。
このように、デザイナーが作った原理には、必ずメカニズムがあります。
ただ、それに人知と言葉での定義が及んでいないだけです。
さらに、「そんなこと言ったら罰が当たる!」的な言葉もありますが、神様は罰を与えません。デザイナーの原理に反したから不具合が起こった、ということなので因果応報なんです。
そこに神様というフワッとした概念を重ねるので、分からないものが分からないままになっているんです。だから畏怖の対象となっているワケです。「分からないから怖い」の部分ですね。
このように定義をちゃんとすれば、それは罰が当たるのかどうかの判断はできます。
こうしたことから目を背け続けたので、神様は神様として崇められているんだと思います。
だからと言って、闇雲に神様の領域に足を踏み込むことは危険です。超危険。
デザイナーが作った原理原則が難解すぎるので、迂闊に踏み込めば不具合に遭います。
神様はいるけどいなくて、デザイナーがいる。
まとめるとこんな感じになります。
まず神様x(エックス)を分からないものに置いて一旦ビビります。
そこからいろんな考察を経て、神様は現象へと変わります。
ただ、デザイナーが作ったこの世界は超難解なので、新たな神様が現れます。
そしたらまた神様xを分からないものに置いて・・・の繰り返しをしてきたわけです。
罰を与える神様も、奇跡を起こしてくれる神様も、全部デザイナーの仕事内での出来事です。
未だ解明されていないけど、原理原則があるただの現象です。
デザイナーの仕事は無視されがちだけど、神様の仕事はキャッチーなので敬われます。
そして神様と呼ばれる人知を超えた現象は、「まだ分かってない」という期待と敬意を込めて「神様」と呼ばれるんだと思います。
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