どーも。
“改”運トレーナーの前田王子です。
生まれてから一度はこんな言葉を聞いたことがあるかと思います。
だけどこの言葉、実はかなり赤信号に近い黄色くらい危険な言葉なんです。
なぜ、その子は「いい子」なのか
そもそも、「いい子」というのは誰目線で、どんな状態を指すのでしょうか。
それは、親(大人)目線で、手がかからない状態を指します。
先の例で言えば、親から見て、手がかからない(手間がかからない)、または親の言うことをよく聞くから、「いい子」という評価になります。
ただ、これが果たして本当に「いい子」なんだろうか、というところに目を向ける必要があります。
子供は親の言うことを聞かない、というより・・・
子供は親の言うことを聞かない、というより、親の言っている内容を理解できません。
なぜなら、まだ世の中のルールも知らないですし、多くの言葉を知らないからです。
人間は言葉でコミュニケーションを取る生き物ではありますが、まだ言葉を知らない状態の人は、何を持ってコミュニケーションを取るのでしょうか?
言葉でコミュニケーションができないとなると、なんとなくその場の空気を感じて、空気を読もうと試みます。
そして、人は常に愛されたい生き物で、怒られたり非難されたりと、ネガティブな感情は向けられたくない生き物です。
となると、言葉でコミュニケーションが取れない人は、愛される(褒められる)ためにはどんな行動をとればいいのか、というリサーチが始まります。
その結果、ネガティブな感情を向けられにくい状態の人が出来上がるわけで、こんな人を世の中では「いい子」と呼んでいます。
「いい子」とは、自分を封印する行為
コーチングやカウンセリングをする上で、まず最初に四柱推命でその人の命式を見ます。
悩みが深い人ほど、四柱推命で見る先天的な性質は「明るく無邪気」なことが多いです。
本来は明るくて無邪気なんだけど、そんな気質のために親や周りの大人から注意や指摘を受け続けて、
という想いに至ります。
そして、注意されない、怒られない、文句言われない状態になろうと頑張った結果「いい子」が出来上がるわけですが、そうやって自分を抑えて生きてきたからこそ、大人になってから自分のことが分からなくなってしまいます。
幼い頃から本来の自分を封印して生きてきた結果、本来の自分を見失ってしまっている状態になってしまうわけですね。
そして僕も、本来の自分を見失いまくっていた一人です。だからその気持ちが痛いほど分かるし、そんな状態を抜けた今だから、仕事の楽しさ、人間関係の楽しさを知ることができるようになっています。
現代を生きる上では、割とあるあるな話
先ほどは、親や周りの大人が悪い、という感じの文章を書きましたが、子供が「いい子」になるというのは、現代の生活環境・家庭環境などを見ると、もうどうしようもないような感じに見えてきます。
ラブラブな両親の間で愛情をいっぱい注がれて、お母さんの美味しい手料理を食べて・・・そんな人って、だいぶ少数派なんじゃないでしょうか。
理想としてはそうあるべきなんですが、時代がそれをなかなか許してはくれないところもあるので、僕としては、「いい子」がたくさん排出されてしまう状態のことを「現代病」と呼んでいます。
「現代病」を患いながら大人になると・・・これまた大変なんですよね。
自主性を求められる大人社会
従順であることが「いい子」の証だった子供時代(学生時代を含む)が終わると、社会人になります。
社会に出ると、今度は自主性を求められます。
ですが、「いい子」たちは自主性を持って行動したことがありません。すると、社会の中では「いい子」は評価を落としがちだったりします。
「いい子」であることで評価されてきたのに、今までの戦法が途端に通用しなくなるわけで、このダメージは計り知れません。
「若い頃の苦労は勝手でもしろ」という言葉があるように、若い頃、つまりまだ何も知らない時に、苦労を苦労と思わずに頑張れた場合、大人になってからの挫折に耐性を持ちます。
ですが、「いい子」を演じて来てしまった人たちは、「いい子」を演じてしまっていたので、挫折に対する耐性を持っていません。
そうなると、この世界がめちゃくちゃ生きづらいものになってしまいます。
乗り越えるから、強くなれる
苦労というのは、今まさに苦労している時には非常に辛いものです。
ですが、苦労を乗り越えるから、その先の景色を見ることができます。
「いい子」で生きてきた過去を消すことはできませんが、生きづらさの原因が分かれば対応ができます。
「いい子」を辞めて自分らしくいきること。とても勇気がいることですが、少しずつ始めていくと必ず活路が見えてきますよ^^