仕事について

選ぶことができない人にも優しい社会があればいいな!と思った話。

たまたま今年新卒の社会人になった子と会った時の話。

就活の時から特に希望する職種ってのは無かったみたいで、通勤面とか待遇とか、そんなので決めたらしい。

冷めてるなーとは思うけど、ネットとか見てると就活ってそんな感じなんだなーと思ったわけで。

 

で、早くも会社の仕事にやりがいを感じなくて不安・・・って話になったんだけど、そりゃそんな決め方してたらそーなるわw

 

ただ、前にyoutubeのCMであったみたいに「好きなことで生きていく」みたいなムードが、最近より色濃くなってきてて、あれがちょっと悪さしてるように見える。

あれホント勘違いしちゃいかんところで、「好きなことで生きてる人」と「会社が嫌な人」が上手いこと共鳴しちゃって、音が大きくなっちゃっただけだと思うんですよ。

 

占い師から見ると、好きなことで生きて行きたい人って実はそんなに多くない。

逆に、そんなに多くないから大きな声で言わないと、同じように思ってる人に届かないんだと思う。

 

で、今はSNSが普及してすっごい便利な時代になってはいるんだけど、そんな人たちの「好きなことで生きようぜ至上主義」みたいな声が、今まで別に何の問題も無かった草食動物みたいな人たちを紛らわしてるなーと思ったんですね。

王子は会社勤めがムリだったから辞めたけど、会社勤めの何が悪い!って思うわけ。

 

今回話してた子も、別に一人でゴリゴリやっていきたいタイプじゃなくて、ナンバー2やナンバー3くらいの位置にいて、上の人をサポートしていくタイプ。

そんな子だから、「自分からこの業種に行くぞ!」って発想できないんですよ。

そもそもそんな考え方を持ってないわけで。

別にこだわりもないし際立った好みとかがあるわけでもない。

働くことも嫌いじゃないから、とりあえず就職して、貯金もして、たまにミスチルのコンサート行けたらそれだけで嬉しい。みたいな子なわけだ。

(ちなみにミスチルは親が聞いてたから好きらしい。時代だな!)

 

そんな子が、会社嫌だなぁ・・・って思った時にちょっと検索して、目に入ってきた情報ってのが「やりたいことで生きていくってイイヨネー」的な話だったそうだ。

で、「特にやりたいこともない自分って、大丈夫なのかな・・・」と思ってしまってしんどくなってしまった、ということらしい。

 

ネット社会の業の深さよ・・・。

 

「やりたいことがない」って人も世の中にはいるわけで、なんかそんな人って信念が無いような、そんな感じに思われがちなんだけど、実はそうじゃない。

「あ、これならやってみたい」とか「この人の近くにいたい」という経験や体験、それにつながる情報が無かっただけなんですよね。

 

ただ、それって一昔前には願っても手に入らなかったモノで、よくよく考えたら「贅沢言ってんじゃねーぞ!」って話でもあるんだけど。

そう思うのって、一昔前を生きてきた30代以上の人の発想なんだなーと思って時代を感じるとともに、今の20代ってそんなスゴイ時代に生きてるんだ・・・だけどその時代を乗りこなしてはいないんだ・・・と複雑な気持ちになるのでした。

 

情報があっても使えない、情報があっても選べない。

けどそれってその子達が悪いんじゃ無くて、「選びにいく発想が無い」って人がいるってことを知らないから、そんな子たちのしんどい思いを汲んであげられないんだ、ということなんですよ。

自発的に選ぶって選択肢は彼らには無い。

そんな人もいるんですよね。

 

そんな人たちに強みを伝えたり、こういうのは避けた方がいいとか、占いならそんな情報を伝えられるのに。

もっとそんな人たちに選ばれる存在にならなきゃなと思った次第です。

 

 

 

 

ABOUT ME
前田王子
四柱推命と易を使う占い師。 占い歴12年。 陰陽五行の知見と心理学・脳科学を使って、運が良くなる考え方を発信しています。 運が良くなると、人間関係や恋愛、お金や仕事など、人生の全ての歯車が噛み合います。 そんな前田王子ならではの目線でお送りするブログです。

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