どーも。
“改”運トレーナーの前田王子です。
「諦める」
という言葉を見て、どんな印象を抱くでしょうか?
僕は、ネガティブにもポジティブにも感じません。
というのも「諦める」というのは、正しく使うことができれば非常に有用な考え方です。なんなら、「諦める」というのは一つの悟りでもあると思うほど。
現代的な一般的な使われ方としては、「諦める」ということは悪いことのように表現されることが多いと思います。
ですが、恋愛相談や転職の相談では、DV彼氏と付き合ってたり、引くほどブラックな会社に勤めている人に限って、その場所から離れられなかったりします。
諦めなければ、もしかしたらなんとかなるのではないか・・・
そう思ってしまうのも、とてもよく分かります。僕もかつてはそうでした。
ただ人の心は、明らかに手放した方がいい状態にも関わらず、関わってきた時間が長いと手放すことを躊躇する、という性質を持ちます。(ちなみにこの現象には、サンクコスト効果という名前がついています。)
サンクコストというのは、埋没費用とも言われていて、「すでに支払ってしまい、取り返すことのできない金銭的・時間的・労力的なコスト」という意味ですが・・・
この埋没費用がとても具体性に欠けるものなので、
- こんなに頑張ったんだから・・・
- これだけつぎ込んだんだから・・・
- 何年も頑張ったから・・・
といった感じでふわっとした表現に終始してしまいます。
ですが、その頑張りに対して結果が伴っていないということが問題であって、確かに口惜しいものではありますが、正しく諦めることが必要になります。
そして、「諦める」という価値観が身についていないと、ついつい頑張ってしまって、さらに費用を埋没させてしまうことになります。
結果が伴わないことに使う労力ほど体力を消耗するのはありません。
さらに、そんな時に下手に占い師に「来年良くなる」なんて言われようものなら、サンクコストを取り返そうと頑張ってしまいます。
別角度の例えになりますが、道に迷った時は、分かるところまで引き返すのがセオリーです。
サンクコストについては、正しく諦めて次を考える、という、いわゆる「諦め」が肝心になります。
とはいえ・・・!
この「諦める」ということを実行するのが非常に難しいわけで、ここに努力が必要になってきます。
諦めた先にあるもの
諦めたからといって、そこに使った時間は無駄になってしまったように思えてしまいますが・・・
他の記事でも書いてますが、僕の人生は無駄のオンパレード、まさに埋没費用だらけの人生です 笑
確かに、ゲーム実況者になろうと思って頑張ってたことは徒労に終わりました。でも、おかげでパソコンに詳しくなって、今ではゲーミングPCを組み立てれるようになったので、自作パソコンを作るという仕事につながっています。
他にも、FXで一攫千金を狙ってやる!と思って200万くらい溶かしたこともありますし、ギャンブルで借金を抱えたこともあります。(超黒歴史ですね!笑)
でも、それらが今の仕事に生きていて、正しいお金の取り扱い方や、借金を抱えてしまった人へのカウンセリングができるようになっています。(金運向上コーチングはまさにこれ!)
もう取り返せないほどのものって、生きていたら色々あります。
それを取り返そうと頑張って固執して消耗することもありますが、正しく諦めて新しい道を考えようとした時、埋もれてしまった費用の中から、その後の人生を大逆転できるほどの知恵が埋まっていたりします。
結果は確かに出なかった。
でも、結果を出そうと自分なりに足掻いた経験は、自分の中にしっかりと蓄積されているんです。
出やしない結果に固執してる時は、その蓄積の素晴らしさに気が付かないことが多いけど、一度諦めて、改めて考え直した時に、足掻いた経験が役に立ってくるんです。
スッと成功できたり、人生簡単に上手くいったらどれだけいいか・・・なんて思いますが、足掻くことにもちゃんと意味があるんですよね^^